溶融紡糸法を駆使した高品質なアルミニウム繊維を用いた吸音材
アルテック九州では、溶融紡糸法を駆使し、高品質なアルミニウム繊維を用いた吸音材(アルミ繊維製吸音材)を製造しています。この技術により、卓越した吸音性能と耐久性を兼ね備えた製品を開発することができました。
グリスフィルターと同様、溶融紡糸法で製造したアルミ繊維を成型加工した金属多孔質吸音材です。
この材料はアルミ繊維不織布を特殊ローラーにて圧延したもので、優れた吸音効果と共に優れた耐久性、加工性を兼ね備えています。
主に道路側面、裏面の吸音、トンネル内、水族館など特殊施設の吸音・防音材として使用されています。
アルミニウム繊維(細線)は、線引きなどによる機械加工が主でこの方法では目的の繊維径にするまでには何回も線引きと焼鈍を繰り返す必要がある。製造コストの安い金属繊維の製造方法が種々検討され、各種用途に提供されるようになり当社は、溶湯より直接アルミニウム繊維を造る溶融紡糸法にて、その機能性を生かした用途開発を行ってきました。
アルテック九州の吸音材の特徴や強み
- 超軽量設計で施工が簡単。
吸音材の板厚は約1.5㎜、重量はわずか2kg/m²と非常に軽量です。そのため、取り扱いが容易で、設置作業が迅速に行えます。軽量なため、天井や高所での施工にも適しており、作業効率が向上します。 - 繊維飛散がなく、安全性に優れています。
アルミ繊維吸音材は、グラスウールのような従来の吸音材のように細かい繊維が飛び散らないため、安心して取り扱うことができます。体に付着してもチクチクしません。 - 吸水による性能低下がなく(水切れが良い)、湿気に強い。
アルミ繊維は吸水しにくい特性を持ち、湿気が多い環境でも吸音性能が低下しません。そのため、湿度が高い場所や屋外の使用でも、安定した性能を維持します。 - 加工がしやすく、柔軟な対応が可能。
アルミ繊維の柔軟性を活かし、吸音材は打ち抜きや曲げ加工が容易です。さまざまな形状に加工できるため、設置箇所の形状や仕様に合わせてフィットさせることができ、設置場所に最適な対応が可能です。 - 耐候性が高く、長期間使用可能。
アルミは、長期間にわたり耐候性を発揮します。建築・自動車・船などあらゆる分野で実証されています。 - 環境にやさしいクリーンな吸音材。
アルミ繊維吸音板(キューオン)は素材がアルミであるため再利用が可能であり産業廃棄物などが社会問題になっている今、再利用により廃棄物を出さず環境にやさしいクリーンな吸音材として利用できます。
吸音材のラインナップ
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ALF吸音シリンダーSタイプ(サイズ:Φ300×450)
室内環境を整える際に、主に低音を吸収する目的で使われる円筒状の多孔質アブゾーバー。音を熱エネルギーに変換することで吸収してくれる仕組みになっています。
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ALFキューオン(サイズ:490×980)
キューオンは、アルミニウム繊維不織布を樹脂含浸圧縮成形した多孔質吸音板です。軽くて取り付けも簡単。自分一人だけで楽しむための個室という位置づけには最適です。フラッターエコーが起こる場合、また防止するために利用されてはいかがでしょうか。
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ALF吸音BOX(サイズ:500×500)
段ボールで作る吸音BOXは、ALフレームによるスタイリッシュな仕上がり。室内に防音・音響対策がなされ、別の部屋にいる家族や近所に迷惑をかけずにDIYで音楽を楽しめる部屋作りを演出。
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ALFインシュレーター
アルミ繊維多孔質体が音の跳ね返りを阻止。台座はウォールナットを使用した重厚な仕上がり。室内に防音・音響対策がなされ、別の部屋にいる家族や近所に迷惑をかけずに音楽を楽しめる部屋作りを演出。
アルミ繊維製吸音材の吸音効果実験
アルミ繊維製吸音材の吸音効果実験です。吸音材を付けた時、付けていない時の違いをどうぞご確認ください。
アルテック九州の吸音材の資料ダウンロード
製品取扱上の注意 他
下記の点にご注意下さい。
- 本製品はアルミニウム繊維製です。過度の衝撃他で変形・破損が発生します。基準以上の使用はしないでください。
- 高所から落下しないでください。変形・破損の恐れがあります。
- 変形・破損していたら使用しないでください。
- 改造しないでください。